2019/02/24 12:15

特に中高年になると気になる体の反応に「コレステロール値が高い」があります。※a=(私たちの一般的な認識は放置しておくと「血管にコレステロールが付着して動脈硬化を引き起こす」心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる!)と理解しています。なので卵やイカ、タコ、貝類などコレステロールの多い食材は控えたほうが良いと思っています。しかし、話はそんなに単純ではなく、そもそもなぜコレステロール値が上がってしまったのかを正しく理解できていません。コレステロールはすべての細胞の構成成分であり体内で作るステロイドホルモンや性ホルモン、ビタミンDの原料となっています。そして全コレステロールの8割は体内で合成されています。(※食べ物からの摂取を控えてもその分必要なだけ体内で合成している。)ストレスで組織破壊が起こると修復のためコレステロールの値が上昇するのです。高コレステロール血症は食事性のコレステロールよりもストレスによる生体内でのコレステロール合成促進によって引き起こされているので、卵やイカ、タコ、貝類などを減らしても血中のコレステロール値は一向に下がりません。私たちの認識は ※a なので「これは大変だ~」と思い病院に駆け込みます。すると病院ではコレステロール値を下げる薬を処方します。すると速攻でコレステロール値は下がってしまいます。※a の認識が正解ならこれで一件落着なのですが、これまで読んできたらお分かりの通り、そもそもストレスが原因の組織破壊を修復するための反応なのに止めてしまったら修復できません。薬を飲むほどに病気が悪化する流れが出来上がりです。心筋梗塞や脳卒中のアプローチは本来ストレスのもととなる原因を解決することと思います。<補足>HDL(俗に善玉)LDL(俗に悪玉)と一般的に表現されていますが、LDLは細胞の構成成分であるコレステロールを体の隅々に運ぶ役割なのでもちろん体にとって必須です。

< 参考資料:「医療が病をつくる免疫からの警鐘」 著者 安保徹 >